【(*^_^*)笑笑クリニック日記】 №2-1

(@_@;)[黄砂・黄沙・沙尖暴]って???
♪菜の花畠に 入り日薄れ  見わたす山の端 霞ふかし 
春風そよふく 空を見れば 夕月かかりて におい淡し…。
御存知、童謡の「朧月夜」の一節です。春になると見られる朧月夜や霞空、実は黄砂が原因で起きる現象なんだそうです。でも“黄砂”と聞くと、体に悪い、農作物に被害を与える、洗濯物が外で干せない、車が汚れる等とてもいやな存在ですよね。
この黄砂、中国では“黄沙”またの名を“沙尖暴”といいます。近年、黄砂の被害は益々ひどくなり、中国・韓国・日本共に深刻な問題の一つになっています。
でも、どうして春になると現れ、西方や南方に行かないで東方へと飛んで来るのでしょう?また、どうして体に悪い影響を与えてしまうのでしょう?

街は黄色一色に
ざっくり説明すると・・・
春、砂嵐等の強風によって上空に巻き上げられた砂漠や乾燥地域の砂塵が、東方へ飛来し地上に降り注ぐ気象現象、またはその砂自体のことを、「黄砂」といいます。
●どこから飛んでくるの?
黄砂の発生地は、中国を中心とした東アジア内陸部の砂漠や、乾燥地帯(黄土高原等)です。代表的なのは、タクラマカン砂漠(中国西部)、ゴビ砂漠(中国北部・モンゴル南部)、黄土高原(中国中央部)の3か所です。ここで、砂嵐や山から吹いてくる強風によって巻き上げられた砂が、偏西風に乗って東へと飛んで行きます。中国内陸部やモンゴルでは、砂嵐による被害は大きく、農作物への被害の他、視界不良による事故で死者が出ることもあるそうです。西から来る偏西風は、東アジアや中央アジアなどの広い範囲に吹いていて、強風によって上空高く押し上げられた黄砂を、東へ東へと移動させます。だから、黄砂は発生地より東側の地域に影響を与えるのです。
●いつ、どうして黄砂は起きるの?
黄砂は、冬が終わる春先に起きやすくなります。春になると、雪が解けて地面があらわになり、風の強い日が次第に増えるので、巻き上げられる砂の量も多くなるからです。でも、夏は雨が多くなって土壌が地面に固定され、冬は雪が降って積もるので、黄砂の量は減少し影響力も衰えます。また、黄砂が起きる原因の要素として、昨今の環境破壊による砂漠化、大気汚染、土壌汚染があります。過剰な放牧や農地拡大で土地が痩せ、工場建設で大気・水・土壌の汚染もひどくなっています。さらに、地球温暖化やエルニーニョ現象による影響も、ないとはいえま
黄砂よけに頭と顔にスカーフを。ちょっとびっくりします。(@o@)
●なぜ黄砂は体に悪いの?
黄砂の砂は砂漠や砂塵の砂ですから、それ自体には悪い物質は含まれていません。中国大陸の砂漠地帯で巻き上げられ偏西風に乗って中国の工業地帯(特に中国の経済圏上空)のスモッグを通過する際に、大気汚染物質(硫黄酸化物、窒素酸化物、水銀などの重金属など)を吸着し、健康に悪影響を与える汚染物質に変身します。黄砂は上空を浮遊しながら次第に大気中のさまざまな粒子を吸着するため、その成分は発生する地域と通過する地域により異なると考えられている。中国・韓国・日本などの工業地帯を通過した黄砂は、硫黄酸化物や窒素酸化物を吸着すると考えられています。

自転車に乗るのも一苦労
黄砂は、少なくとも数万年前から発生しているそうです。現在、発生地の砂漠化の防止を中心とした対策が行われているようですが、近年の黄砂は、人体に多大な影響を与えてしまいます。そんな黄砂は今年も例外なく、私達の住む天津にもやって来ます。朝・昼・晩・夜と関係なくやって来ます。ここ北京・天津は黄砂の通り道に当たるそうなので、今からとてもとても心配です。あまりひどくならないことを祈るばかりです。(*_*;
黄砂情報のhpがあります。チェックしてみてください。
気象庁黄砂情報: http://www.jma.go.jp/jp/kosa/
環境省黄砂飛来情報: http://soramame.taiki.go.jp/dss/kosa/
*招かざる客“黄砂”は、私達の体に一体どんな影響を及ぼすのでしょうか。
また、黄砂がもたらす病気とはどんなものがあるのでしょうか?予防策はあるのでしょうか?
龍頭クリニック家庭医 総合内科担当、石先生に伺いました。
黄砂による病気・予防方法について

石 先生
黄砂の飛来時、北京の各病院では、呼吸器・循環器・眼科の入院率や通院率が上昇します。黄砂の飛散時には、肺の感染症・心臓血管の疾病・心筋梗塞・高血圧・脳卒中などの増加が見られます。その他、黄砂が原因でアレルギー症状を引き起こしてしまったり、持っているアレルギー症状が悪化してしまう場合もあります。主なものとして、アレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎です。
●黄砂が人体に与える影響
この時期になると、花粉症と共に問題になるのが“黄砂”です。黄砂や、黄砂に付着した化学物質が原因で、以下のような症状が現れます。また、アレルギーの症状を悪化させることもあります。
■鼻水・くしゃみ
黄砂の粒子は、直径0.1mm以下の細かい土の砂粒です。 
そのため、気道を刺激すると咳が出ます。喘息があると発作の悪化因子になりますので、黄砂の多い日には注意が必要です。マスクをして、黄砂が気道に入るのを防ぎましょう。
 
■気管支喘息・花粉症の悪化
 
■時に発熱
黄砂の粒子と共に、空気の中の汚染物質がのどや気管支の粘膜に付着して咽頭炎、気管支炎、さらに肺炎まで引き起こした時、熱を出す場合があります。
 
■肺炎、気管支炎の発生および増悪の可能性
■目のかゆみ・充血  
■アレルギー性結膜炎の悪化
特に、花粉症が落ち着いたのに涙目になる場合は、黄砂が原因になっている場合があります。砂というものは、アレルギーを悪化させます。
 
■皮膚のかゆみ、湿疹
 
■接触性皮膚炎の発症、アトピーの悪化
黄砂が皮膚につくと、乾燥肌や皮膚を刺激し、アトピーの症状を悪化させることがあります。
 
●黄砂対策ポイント
色々な病気を引き起こしてしまう黄砂ですが、具体的にどのように予防したらいいのでしょう。黄砂から身を守る一番の良い方法は、黄砂が飛んでいる時には一歩も外に出ないことです。でも、それはちょっと無理な話ですね。ですので、予防対策を次のようにまとめてみました。
1 黄砂は3月から5月にかけて発生します。特に4月が砂の量が多いので、その時期には天気予報に注意しましょう。
2 黄砂の粒子は花粉より小さいので、花粉症のマスクではなく、風邪のウイルスを通さないマスクを使った方が良いです。また、花粉症と同様に、砂の微粒が目に入らないように眼鏡を掛けましょう。外出する時は、帽子をしっかり被って髪の毛を出さないようにし、長袖、マフラー等で露出部分を隠します。風が強く吹く時は、向かい風は避けたほうが良いです。
3 普段より多く水分を補給しましょう。鼻、口腔、気管支粘膜に充分な水分があれば、大半の微細埃をろ過することができ、黄砂の体内進入を防ぐことができます。
4 大気汚染物質を避けるために、外出を控えましょう。
5 外から帰って来たら、うがいや手洗い、洗顔を必ず守って
やりましょう。必ずうがい薬・石鹸を使って洗ってください。 
髪の毛も、毎日シャンプーした方が良いです。
6 入浴後や洗顔後は、乳液やクリーム等をぬって、皮膚が乾燥しないようにしましょう。
7 黄砂が飛んでいる時には洗濯物を外に干さず、部屋干しするのも1つの方法です。
8 黄砂が飛んでいる時は視界が悪くなり、交通に影響がでます。飛行機・バス等の公共機関が遅れたりすることがありますので、用事がある時には早めに出かけましょう。
また、車の運転も注意が必要です。
9 家の中では加湿器をつけ、窓を開けずに掃除をし、頻繁に水拭きするようにしましょう。窓を開けると、黄砂が家に入って来てしまいます。閉め切る事で、アレルギー物質を減らすことができます。
 
10 黄砂の粒が目の中に入った場合は、手で目を触ったり擦ったりしないで、充分に水で洗い流しください。洗眼後、自宅や会社から最も近い所の専門眼科、または言葉が通じるクリニックで診察を受けてください。自分の判断で目薬を使わないようにしてください。必ず医師の指示を仰いでください。目の充血がひどい時は目の周囲に冷たいシップをし、目の症状を散らしてください。また、石鹸で洗顔する時は目の中に入らないように十分に気を付けて下さい。目が乾燥しやすい人は、涙目薬を使用しても良いです。
 
11 アレルギーや喘息の症状がある方は、服用している喘息薬や抗アレルギー剤を、予め予防のために飲んでおいてください。
 
 
 
 
* 症状が現れた時には、自己判断をしないで、すぐに病院に行って適切な処置をとってください。自己判断の結果、症状がかえって重くなることもありますので、ご注意ください。